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◆趣味・興味: 酒/ワイン, 国内旅行, 海外旅行
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四月の雨
その年の暮れは慌ただしかった。
入学試験の課題のデッサンを仕上げ、
面接の練習をして、
推薦試験を受けに札幌に行った。
まもなく、合格通知が来た。
父さんはこの一年の内に
あたしが進学諦めるのではないか、
いや、諦めて欲しいと
思ってたらしいが、
コツコツと準備をするあたしに観念した。
学費と生活費を出してもらえる。
行ける、札幌に。
絵の勉強をすることができる。
その時のあたしの支えだった。

入学までの間のいろいろな準備を
あたしはすごい勢いでこなしていった。
入学の手続きから、アパート探し、
必要なモノ、費用の計算、
そして、いままで貯めたお金で
家電と生活用品を買った。
父さんは全ての決定を
あたしに任せてくれた。
あたしはどんな学校なのか、
どんな勉強をするのか、
どんな環境なのか、
どんなアパートなのか、
詳しく話した。
父さんは黙って聞いてくれた。

気持ちは浮きたつ一方で、
母さんから、家族から
逃げるんだ、あたしは。
この環境から抜け出せる。
そんな気持ちはやっぱりあった。
その上、今まであたしがやってきた分を
妹や父さんがしてかなきゃならない。
大変。
…だけど、行きたい。
勉強したい。
グルグルと繰り返す。

「ねぇちゃん、春になったら
札幌に行くね。
絵の勉強ができる学校に
受かったんだよ」
母さんに何度も話した。
寂しそうな顔になる時や、
どうして?と言う時も、
ダメダメ!と言う時もあった。
でも、頑張ってとも言ってくれた。
母さん、ごめん。

三月に入り、妹も志望高校に合格し、
春には二人揃って進学することになった。
末になり、札幌へ引っ越しを
翌日に控えた、3月28日。

ベッドで横になる母さんが
お腹が痛い、と言い出した。
トイレに行くために布団をめくると、
シーツが大きく、真っ赤だった。
!!!!!
ちょっと、量がハンパじゃない。
母さんをトイレに連れて行き、
妹を呼ぶ。
トイレから戻る母さんに
シーツを見せたくなかった。
妹と二人でテキパキとシーツを換えた。
いつのまにか妹とあたしは
いろんな場面を経て、衝撃を抑えて
冷静に、対応出来るようになってた。
だけど、今回はちょっと違うようだ…。
事態の重さが逆にあたし達を
明るく、機敏にさせる。
仕事先の父さんに連絡すると、
すぐ戻るとのこと。
あっというまに母さんを着替えさせて、
ベッドに寝かせる。
お腹が痛い?」
頷く。
「いつから?朝も痛かったの?」
頷く。
「なんで、教えてくれないの…。
今、お父さん、来るからね」

気付いてやれなかった。
痛かっただろうに。
…可哀想に。
痛そうに悲しそうに、
母さんは目をつむる。
もう、そんな顔をしなくてもいいから。
大丈夫だから。

母さん、わかってたのかも。
でも、きっと、母さんは、
病院に行きたくなかった。
全て感じることが出来たなら、
相当、痛かったはずなのに。
病院には戻りたくなかったんだ。
半身のマヒで
感じなかったかもしれない、
我慢してたかもしれない、
うまく言えなかったかもしれない。
でも、戻りたくなかったんだと思う。

数時間後、あたし達は病院にいた。
母さんは点滴やらなにやらの管をつけて
準集中治療室に入った。
いつも思うけど、この部屋はトーンが
暗い。
父さんが説明の為、先生に呼ばれた。
あたしは妹と母さんのそばに座った。

しばらくして何故か、吐気がした。
父さん遅いな…。
トイレに行ってくると、
病室を出たところで
看護婦さんに呼びとめられた。
父さんがあたしを呼んでる、と。
外来の治療室で待ってると。
え?治療室?
嫌な予感がする、いや、止めよう。
行くと、父さんは台の上に横になってた。
「ちょっと、どうしたの?大丈夫?」
父さん、ゆっくり起き上がった。
「ねぇちゃん、お父さん、参ったわ…」
「なに、どうしたの」
「先生の説明聞いて、レントゲン見てたら
気ぃ失っちゃって、椅子から落ちた」
「…」
「いやぁ、気付かなかったもんなぁ。
まさか、腸、なんてなぁ…、
頭ばっかり気にしてたもんなぁ」
「…なんだったの」

「ひどい大腸炎でな、」
緊張を今でも思いだす。

「母さん、もってあと、十日だって」
 
ペット系日記■■2006.5.10■■
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