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◆45〜46才 1971(昭和46)年 B型 宮古/石垣近辺在住 北海道出身 不定期休み お酒を飲める 喫煙しない
◆趣味・興味: 酒/ワイン, 国内旅行, 海外旅行
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四月の雨
母さんが家に戻って半年が過ぎた。
同じようだけどちょっとずつ
違う毎日を繰り返えす。
なんだか、そう考えると
毎日小さな錯覚をしながら
暮らしているのかもしれない。
で、何かあったときには
腰も抜かさんばかりに驚く。

母さんとあたしのやりとりは
だんだん激しくなっていく。
母さんは家に戻ってから
外界との接触も増えていった。
母さんの中で可能性がいろいろ広がる。
人との接触も増えていく。
近所の人、病院のリハビリで出会う人、
お見舞いに来てくれる人、
家にかかる電話。
三年間の病院生活からは
かなりのギャップだったはず。
「家に戻れるまでになるなんて、
すごいわね!
その内また働けるようになるわね」
いきなり世界は開けた。
だけど、体は追い付いておらず、
そのことを母さんは
把握しきれない時もあった。
やはりそれを一から説明する。
希望につながるネタならいい。
中には恐ろしいくらい余計なお世話の
お金の心配であったり、
そんな体では旦那に捨てられるさ、と
吹き込む人もいた。
それをあたしは片言の母さんから聞く。
大人の情けなさと怒りが体の中で爆発した。
内臓が煮えくりかえって、
吐きそうだった。
どの口が障害を背負った人間に
そんなことが言えるんだっ…。

言われた言葉を真っ直ぐ
受けとめるしかできない母さん。
世の中にある、醜い、醜いその口。
人間のどの部分がどうなったら
そうさせるのか
ちゃんと説明してくれなければ
18のあたしは絶対、そう言った人間ごと、
許さない。

あたしもとうとう泣きながら
繰り返し説明する。
頼むから、母さんっ…。
そんなこと、あたし達の毎日を
振り返ったらわかるでしょう…?
母さんもあたしを見ながら、
泣いている。

そんなことが繰り返されたある日、
原因は覚えていないが
あたしと母さんは
またやりあってしまった。
この時もあたしは泣きながら、
いい加減にしてくれっと、
母さんを罵った。
母さんは目に涙をためて
杖をついて出ていった。
追いかけなかった。
追っても今は一緒に戻ってくれないし
あたしも頭にきていたからだ。
しばらくしたら戻るだろうと思った。

雨が降りだした。
あたしが仕事に行く時間になっても
戻らない。
雨は激しくなってきた。
…あたしのせいだ。
バイト先に遅れますと電話した。
母さん、きっと濡れてる。
一階にいるじいちゃんにも
探しにでてもらって、
あたしは傘を持って自転車で探しにでた。

杖をついて歩ける範囲はそう遠くない。
家からすぐに幅の広い川があり、
両脇になんキロも続く堤防がある。
あたしも小さい時は川で遊んだり、
ジョギングしたりした。
母さんの散歩コースだった。
だけどこの雨だ、誰もいない。
堤防に上がって自転車で走る。
不安になってきて、スピードがあげる。
勘弁してよ、どこにいる?
あの時の雨の感じ、よく覚えてる。
真っ直ぐ下に、重く、叩き付ける、
一滴が痛いくらいの雨。


堤防をしばらく走った。
近いような遠くに、見慣れた立ち姿。
秋で、雨で、灰色の、川のふちに、
水が流れるそのふちに、
背中を丸めて立ってる、
あたしの母さんを見つけた。
泣いているのが、もう、わかる。
あたしの、せいだっ!
どーしてこうなるんだよっ?
体の中に仕掛けられた爆弾が台風のように
身体中を駆けめぐった瞬間、爆発。
あたしはコッパミジンに吹っ飛んだ。
「な、に、し、てるのっ…!」と
言った気がするけど声になってたのか、
叫んだのかわからない。
自転車投げ捨て、母さんに駆け寄る。
腕をつかんで母さんを見る。
やっぱり、泣いていた。
あたしの顔をみたとたん
激しく、子どもみたいに、
遠くの誰かに訴えるように泣いていた。
あたしも母さんの腕をつかんで
わんわん、泣いた。
あたし達はヘトヘトだった。

母さんの体が冷える。
…とにかく帰らなきゃ。
母さんの腕を引く。
抵抗はしない。
堤防をゆっくりあがる。
こんな坂、どうやって降りたのさ…。
二人で泣きながら坂をのぼった。

傘をさして家へ向かおうとしたところ、
じいちゃんがこちらに来るのが見えた。
…助かった、と思った。
じいちゃんに母さんを
家へ連れてってくれるよう、頼んだ。
見送って、乗り捨てた自転車を
取りに行こうとして、全身の力が抜けた。

ああああああああぁぁぁ…

あああぁぁぁぁっ…!

しばらく
しばらく
動けなかった。

家に戻ると、母さんは
着替えてタオルに巻かれていた。
あたしも着替えて
謝ったような気がするけど、
なんと言ったか覚えていない。
じいちゃんがついててくれるし、
妹ももうすぐ戻るはずだ。
「仕事、行ってくるね」と家を出た。


あたしが、
とても
一緒には
いられなかった。
 
ペット系日記■■2006.5.6■■
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